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22 November

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15 December

小学校のマラソン大会の思い出


朝、いつもの旧中川河川敷に走りに行くと、ママチャリがたくさん並んでいて、賑やかな声が聞こえてきた。寒い中、紅白帽で体操着という恰好の小学校低学年の児童と保護者たちが集まっていた。

マラソン大会か。何十年ぶりかに見る光景に懐かしさを覚えた。

僕は、最近になってまた話題になっている3億円事件が起きた府中市で生まれ育った。多摩川がすぐ近くにある小学校で、マラソン大会にぴったりな土手がある。

木で見えないけど右側にグランドや芝生があり、河原があって多摩川が流れる。川の向こうは多摩市だ。

荒川の河川敷と違って、道幅が狭い。

ハーフの府中多摩川マラソンのコースでもあり(第20回までは20km)、瀬古さんが早大時に3連覇している。

そういえば、学校の先生が「キミたちが走るコースは凄い場所なんだぞ」というようなことを言って、やる気を出させようとしていたような記憶がある。

昼時にNECの選手が練習している様子を目にしたことが何度もある。もちろん、その頃のデフォルトはウインドブレーカーをパンツにインだ(笑)。

小学校最後のマラソン大会は3km。6年生にもなれば、誰が得意かは全6組みんな知っている。間違いなくトップ予想はW君。背が高くてひょろっとしていて、涼しい顔して走る。

僕はかけっこはそれほどでもなかったけど、長距離は得意としていたので、予想されるトップ5位の中にはいた。

迎えた当日。あの日の突き抜けるような青空は今になっても色褪せていない。

前評判通り、スライドで最初にすれ違ったのはWだ。珍しく苦しそうな表情だったので、あいつ今日はガチだよ、絶対に勝てっこないと思ったことを覚えている。

自分も折り返してしばらくすると、激しい息遣いが近づいてきた。誰かは直ぐに分かった、T君だ。彼はかけっこが抜群に速く、長距離も得意だった。

自転車が好きな者同士、ふたりで府中から東京タワーまでチャリで往復、「冒険」した仲だ。

彼は僕に追いつくとピタッと後ろについて走った。残り数百メートルで、突然「よっしゃーっ!」と叫び、僕を追い抜いていった。そう、彼はかけっこも得意なので、ラストスパートに食らいつくことはできなかった。

僕は負けた。あの時の彼の横顔は記憶の片隅にある。あの時の彼の声が耳奥にこびりついている。ってことはないけど(笑)。

オトナになって走り始めてからは、特定の誰かに勝った負けたなんて意識することはないけど、当時はね、やっぱり悔しかった。

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さて、明日は足立フレンドリーに向けて最後のポイント練習。3'45ペースを意識した練習にしたい。

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